「自分の事は、自分が一番知っている」ってホント?
問題解決には「壁」がつきものだ。
「壁」を破るには、武器が必要になる。
あたなは、自分にどんな武器があるか知っているだろうか?
素晴らしい友人、最新のIT機器、会社のブランド等々いろいろと持っているだろうが、問題解決の為に不可欠な武器の一つが「自分」自身である。あなたの「個性」である。
では、あなたという武器。どれだけ整理されているだろうか?
「あなたは、自分の個性は整理できていますか?」と質問をすると、多くの人が「自分の個性くらい整理できていますよ。」と答える。「自分のことだから、誰よりも分かっているに決まっている」と私達は思いがちだ。しかし、ほんとだろうか?
「できているつもり」と勘違いをしている人も多いのだ。
この勘違いが原因で、壁の前で私達が躓いているケースも多いのだが、ここで自分を整理することにどんな意味を整理してみよう。
1. 「自分」を整理した者しか、武器は使いこなせない。宝の持ち腐れで終わる。
あなたには恐らく沢山の武器があるハズだ。
沢山あるが故に、せっかくの武器の中で埋もれている武器はないだろうか?
本来は、今使えるハズの有効な武器が眠ったままになっていることはないだろうか?
せっかくのあなたの才能、あなたの長所。あなたの短所。埋もらすことなく、フル活用できる準備を整えておこう。
2. 悩みの原因のほとんどは「自分」。解決策も「自分」にある。
悩みを生み出している原因は、いろいろである。
悩みの原因は、一見大きく2つに分かれる。解決出来ない悩みの原因と解決可能な悩みの原因だ。
解決出来ない悩みの原因とは、他人が原因となっているものだ。他人に「お前が問題だ。変われ!」といくら言っても、現実ほとんど変わってくれないからだ。そこで必要になるのが,、一歩深く「自分の何が変われば、問題を発生せている他人は変わってくるだろうか?」と自分が原因の問題と捉え直すことだ。
それができれば、悩みの原因のほとんどは「自分」の中にあるという事になる。当然、解決策も「自分をどう変えるべきか?」という事になる。
悩みが整理されている人は悩みが発生しても、簡単にその悩みを解決する可能性が高い。
自分の個性を整理したリストが、「何が原因で」「何を解決すべきか?」のチェックリストの役割を果たしてくれるからだ。
3. 人間関係改善も、「自分の何を変えるべきか?」ということ
同じ言葉を聞いても、性格によってどう理解するかは異なる。また同じ言葉を発しても、性格によって何を伝えたいかが異なる。
人間関係を改善しようとすれば、他人と自分は何が違うか?をしっかりと知る必要がある。相手との「違い」が分かれば、「自分の何を変えれば、相手といい関係を築けるか?」が分かるのだ。
そのためには、相手の性格を知る事も大切だが、「自分のこと」を整理しておく必要がある。他者と自分の比較によりはじめて「違い」が分かるからだ。
「自分を整理する」ことの重要性は、これで理解できたと思う。
自分の個性を整理する。たったそれだけで、あなたの問題は解決に大きく近付くことになるのだ。
それでは、自分の何を整理すべきなのだろうか?
それは、あなたの個性である。
個性といっても色々とある。代表的なものは、
l
- 性格(心)
- l 知的能力(頭)
- l 身体能力(体)
- l 哲学 (人生哲学、仕事哲学、信念等々)
- l スキル
- l 知識
- l 経験・体験
- l 習慣
- l 人間関係
これらの中でUPシステムが分析しているのは、「性格」の部分である。
性格から発生する
- l 能力傾向
- l 欲求傾向
- l コミニケーション特色
等々を、あなたが答えたアンケート結果から分析を行っている。
本来は、性格以外についての個性も自分の大切な武器なので整理していく必要があるが、本マニュアルでは「性格」に絞って話を進めていくことにする。