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1月 12

元旦の計がうまくいかない人達から学ぶ 行動力を高めるヒント

あなたは行動力のあるタイプでしょうか?
行動力とは、「やると決めたこと」は納期までに必ずやり抜く力のことです。

 

行動力のある、なしも個性の一つです。
とは言え、ビジネスの世界では「自分の行動力がないのは、性格からくる個性だから仕方ない」で済まされません。
「行動力」が不要な仕事など存在しないからです。

 

ではどのようにして行動力は高めていけばいいのでしょうか?
方法はいくつかあります。
今回は正月ですので、「元旦の計がうまくいかない人達」からそのヒントを探していきましょう。

 

 

「1年の計は元旦にあり」という言葉があるように、正月休みの間に目標を作った方も多いのではないでしょうか?

 

私は1月2月までの間に、多くの社長さん達、人事の責任者の方々と新年会でお会いするのですが、その際に一つ質問をしてみます。
「元旦に作った計画は、結果は別にして順調に実行されていますか?」
さすがにまだ1月ですので「全く実行できていません。」という方はいませんが、多くの方が「実行できていますが、100%というわけではないですね。」等と言われます。
それが半年経って同じ質問をすると「恥ずかしながら、ほとんど実行できてません。何かと忙しくて」などと言われる方が8割程度になってきます。

 

 

なぜ「元旦に決意した決意」は実行されないのでしょうか?
その鍵は、そもそもなぜ多くの人は「元旦」に計画を作りたがるのか?にあります。

 

 

 

①「人は目標や計画を新たに作ろう」 とする場合の多くは、「今の状態から、新たに立ち上がろう!(抜けだそう)」ことが動機となります。
元旦に作る目標とは、「2015年の思うようにいかなかった状況から、2016年こそ素晴らしい1年にするぞ!」という決意です。
実は、この「決意」がくせ者。
「決意」をすることで、「2015年の数多くの挫折によって生まれたモヤモヤが吹っ飛んで、スッキリとした気分」になり、気持ちが高揚してきます。
何も成し遂げている訳でもないのに、目標を立てると「2016年末時の成功した自分の姿」などが浮かんできてモチベーションが上がってくるのです。
即ち、「スッキリとした、気持ちを高揚させる為の決意」に元旦の計はなりがちなのですです。

 

 

しかし、実際に目標実現に向けては行動が必要になります。
実際に行動をしていくと、「こんなはずじゃなかった」と感じるような「思いもよらない出来事」が様々発生してきます。
現実は、目標達成に向けて行動しても、すぐに結果が出る方が希。

 

 

②時が経てば立つほど努力しても成果が出ない、行動しても喜ばれない等々、さらに目標に対し挫折しそうな出来事がどんどん出てきます。
本来、諦めずに行動継続していくことが目標実現には不可欠なはずなのに、モチベーションが下がり次第に行動をサボる日が増えてくる。
サボる日が増えてくると、「今年もさぼっちゃってんな」と自己嫌悪に陥り、「どうせいいや」と開き直り、目標から意識をそらすようになってくる。
最後には、元旦の時に計画を作った高揚感はすっかりと消え失せて、残るのは「やっぱり今年もダメだった」というモヤモヤと罪悪感だけになる。
そして、目標など忘れたように日常の中のルーチンのみにどっぷりと身を浸すことになるのです。

 

そしてまた年末を迎える。
「2016年の目標もまた思うようにならなかったな。」とモヤモヤした罪悪感を思い出す。
そして2017年の元旦。「2017年こそ素晴らしい1年にするぞ!」という決意し、気持ちがスッキリし高揚感に包まれることになるのです。
そして2017年も、数ヶ月経つと、同じことを繰り返すことになる。

 

 

 

 

このような「元旦の計がうまくいかない人達」から学べる、行動力を高めるヒントは2つあります。
①の場面に一つある。
年初の目標を立てるとき、「達成した成功した自分の姿」ばかりを描くのではなく、

  1. 達成する為にどんな困難が待ち受けているか?
  2. 行動し始めた時、最初からうまくいくだろうか?
  3. どんな誘惑に襲われ、行動を中断する可能性があるだろうか?
  4. 上記3点を踏まえた上で、どんな対策を実行していくか?

    をしっかり考えておくことにある。行動し始めた時に起こりうる可能性の高いリスクを想定しておき、事前に策を講じておくのです。
    そうしておけば、うまくいかない出来事に遭遇しても、簡単に挫折せず、行動を継続できるようになる。

 

 

もう一つのヒントは②の場面だ。
リスクを考慮して対策を打っていても、想定外の挫折はあるもの。(全てのリスクに対策は打てないのだから)
挫折を感じると、サボり心が出てくるのはしょうがありません。
大事なことは「どうせさぼっちゃったんだから、もういいや」と投げやりにならないことです。
「さぼった自分」に対して、自分を責め立て、自己嫌悪に陥らないことです。
自己嫌悪に陥ると、「どうせ…」と投げやりな気持ちが生まれるからです。それに対する対策として

  1. 「今日はさぼったけど、それまで○日間は頑張ってきたじゃない。よくやっているよ、」と、それまで行動してきた自分を認めてあげましょう。
  2. 冷静になり、「なぜ、行動を中断してしまったか?」分析してみましょう。同じ原因で、行動を中断してしまわないように対策を取り入れましょう。
  3. 最後に、「明日からは、また元旦の日の気持ちに戻り、これまで通り一日一日行動していこう」と、決意を新たにしていくのです。

 

 

まとめ
「元旦の計がうまくいかない人達」から学べる、行動力を高めるヒント

 

  1. 目標を立てる時、理想状態と実現方法ばかりを考えるのではなく、目標実現に向けて発生可能性の高いリスクと回避策も考えておく
  2.  挫折した時に「どうにでもなれ!」と投げやりになるのを防ぐ為に、自分に厳しく自己批判するのをやめ、冷静に行動をやめてしまった原因の分析を行う。
    そして、昨日迄の行動を肯定し、新たな気持ちで明日からの行動に望む。
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