人材育成を行っていく際、あなたの育成能力を向上させることはもちろん大切。
しかし同じ位大切になるのが、育成する人材に対して最初に「教えられ方」を教える事です。
みなさんも自分の回りを眺めてみると、『どんどん教えて貰える人』と『全く教えて貰えない人』がいませんか?みなさん自身は、『どんどん教えて貰える人』と『全く教えて貰えない人』のどっちでしょうか?
実際、あなたが教える人材が「教えられ下手の人材か?教えられ上手の人材か?」であなたの教えることへの情熱も変わってくるでしょうし、育成効率も変わってくるはずです。
運良く、あなたの担当が「教えられ上手」な人材だといいのですが、そうとばかりは限りません。最近の人材は、教えて貰うことが当たり前と思っている人材が多いのも現実です。そのような教えられ下手の人材は自分の立場が分かっていません。
「教えるのが仕事の人達が差別をするなんてもってのほかだ。教える立場の人材は、自分を教える事に対して給料を貰っているのに!」と憤慨したりします。本来、そんな愚痴っている時間があるならば、『どんどん教えて貰える人』に自分がなる努力をしたほうが速いはずなのに、教える側への非難ばかりをする人材もいたりします。そんな人材を教育しなければいけないとなると、あなたも大変なことになるはず。
そのような事態を防ぐためにも、まずあなたが教えるべき「教えられ上手な人間になるための8つのこと」を整理してみました。こちらを最初に教えるようにしていきましょう。
- 楽しそうな表情
- 暗い表情の人には、話しかける事も億劫になります。逆に、いつもにこやかな人、笑顔な人には気軽に声をかける事ができます。単純ですが、表情の違いは大きいモノです。いつも笑顔が出ている人の方が能力向上のチャンスも大きいモノです。表情を変えるだけで、周りから教えて貰える量が変わってきます。この楽しそうな表情のバックボーンには好奇心が重要になってくるとは思います。
- 教えて欲しいと頼む率直さ
- 私達にはプライドがあります。そのプライドが、「教えてくれますか?」という簡単な言葉を出しにくくさせてしまいます。教えて貰われ上手な人は、小さなプライドを捨て、素直に「教えてください。」と達人に頭を下げることができます。「もっと価値のある人間になる」という大きなプライドの為に、他人に頭を下げるという小さなプライドを捨てるという事が必要になるのでしょう。
- 旺盛な好奇心
- 何に対しても好奇心を持てる人は強いですよね。教える側は、興味がありそうに話を聞いてくれると、嬉しいモノ。どんどん秘密にしておくような事でさえも教えてあげたくなるモノです。そんな好奇心旺盛な人に、情報は集まってきます。
- 素直さ
- 教えて貰う際に、屁理屈ばかりを言う人がいます。(私もそうなんですが)
確かに、疑問を持つことは「自分の頭で考えながら、人の話を聞いている」という事で素晴らしいとは思うのです。しかし「あいつは素直じゃない!」と思われると、次から教えて貰えなくなってしまいます。これは損です。その為には、教えて貰っている内容に疑問があっても、まずは素直に聞く。その後、「すみません。ここが分からなかったので教えて貰えませんか?」と聞いていくような工夫が必要になるのでしょう。
- 教えて貰う際に、屁理屈ばかりを言う人がいます。(私もそうなんですが)
- 感謝心
- 教えて貰った際の感謝心を持った態度が、次にまた教えて貰えるかどうかが決まってきます。相手に対する感謝心が、教えて貰いながら、教えてくれている人を気持ちよくする事ができるのです。
「教えてくれるのが当然」という態度の人と「教えてくれた事を素直に喜んでくれる人」。どっちを教えたくなるかという事ですね。教えたことへの感謝の気持ち、喜んでくれた表情は、お金に匹敵するものがあると思うのです。(もちろん、お金の方が嬉しいですが(^_^))
- 教えて貰った際の感謝心を持った態度が、次にまた教えて貰えるかどうかが決まってきます。相手に対する感謝心が、教えて貰いながら、教えてくれている人を気持ちよくする事ができるのです。
- メモを取る等の教えて貰う際の真剣さ
- 教えて貰っている時に、メモも何もしない人がいます。これでは、聞く側の真剣さが全く伝わりません。相手も貴重な時間を使ってくれています。「その貴重な時間を無駄にしないぞ」という姿勢は当然です。しっかり、メモをとり、最後に相手に教えて貰ったことを自分なりにまとめ、「最後に確認したいのですが、今教えて貰った事は○○だ」という事ですねと確認するような真剣な態度が求められるのではないでしょうか?
- 一度教えて貰った事は、すぐ自分でトレーニング
- 特に、技術系の事は、教えてもらうだけでは身に付きません。何度も繰り返し、同じ作業を繰り返していくことで初めて身に付く場合が多いモノです。そんな習慣がある人は、教える側の立場から言えば、教え甲斐のある人という事になってきます。逆に、聞く時は調子よく聞いているけど、自分でトレーニングせずに、同じ事を何度も聞いてくる人がいます。そんな人出会うと教える側はは「教える事のむなしさ」を感じる事になり、もう教えたくないと感じるものです。
- 実行した結果は必ず報告&お礼
- 実行した結果、成果に関しては必ず教えてくれた人に報告する人は、かわいがられます。この成果報告こそ、「教えた側」の報酬という事になります。「教えてよかった!」と実感できるのです。そして、「あなたのお陰で○○できました」という一言のお礼が、「こいつには、何度も教えたい」という気持ちにさせるものです。
『教えられ上手な人』になった方が、得になるに決まっていることを教えて上げてください。だけど、そうなる為の努力はやっている人は少ないことも。ちょっとした事でできる簡単な事ばかりなのに…
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